「福井人」
福井地方の人々に出会う旅

福井人 no.15

アートと田舎の重要性を説く神の島の名物神主

松村 忠祀

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真っ赤な橋が目印の雄島。大湊神社は約1350年前に鎮座されたといわれている


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昔から神の島と呼ばれている、雄島(おしま)。五十代以上続くという島にある大湊(おおみなと)神社の神主を務めるのが、松村忠祀(ただのり)さんだ。粋な和服に白いあごひげ、トレードマークのクロぶち眼鏡で現れた松村さんは、ただものではないオーラを放っている。社務所に所狭しと並ぶのは、モジリアニのリトグラフ、森山大道のプリント、アンティークの蓄音機、カスベの干物、道で拾ってきた石……。「アートは“今”という瞬間であり、豊かな未来につながる」と松村さん。実はつい数年前まで福井市美術館の館長を兼任していたというから納得だ。ピカソの「ゲルニカ」から『源氏物語』に茶道の心得、男女の愛の話まで、独特の松村節は中毒性のある説法のよう。「雄島は虚空、小さい宇宙。そのままの自然しかない。何もない。それがいい」。雄島で呼吸し、風を感じ、大地を踏みしめる。田舎には生きるために必要なことすべてがあると話す。「夜もいいね。明かりは満月の光で十分。それ以上明るいのはお月さんに失礼にあたります」。雄島の神様のお使いとされるクジラが、島のそばまでくることもあるそうだ。

会える場所

雄島 大湊神社

住所:坂井市三国町安島23-14  

電話:0776-81-2959  

営業時間:見学自由  

料金:無料

アクセス:えちぜん鉄道三国港駅より

     車で10分

     JR福井駅より車で1時間  

WEB:http://www.net24.ne.jp/~oominato/index2.html