「農す神戸」
里山+都市。神戸市北区のちょうどいい暮らし

農す神戸 no.6

バイリンガルな稲刈り体験 〜インターナショナル・ネイチャースクール・プログラム 〜

【北区体験レポート】

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異文化交流しながら環境について学んでほしいと、NPO法人「 Peace & Nature 」では北区で継続的に農体験のイベントを行っています。棚田の景色が広がる大沢町で、約70名の親子が稲刈りに挑戦!

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環境問題や食の安全について取り組むNPO法人「 Peace & Nature 」では、休耕田を生かし食や環境について学べるワークショップを定期的に開催している。インターナショナル・ネイチャースクール・プログラムと言って、日本人と外国人が一緒に、異文化交流しながら自然体験ができるのが特徴だ。
この日もまず代表のバハラム・イナンルさんによる英語と日本語を織り交ぜた挨拶からスタート。そして参加した親子はスタッフのサポートを受けながら稲刈りを楽しんだ。神戸市内からだけでなく、西宮市や芦屋市、遠くは京都などからも来ているとのこと。子どもは多くが小学校低学年。始めのうちは、スタッフの外国人留学生に英語で話しかけられ戸惑っていたが、ほどなく打ち解けてやりとりを楽しんでいた。外国人のスタッフに手を添えてもらいながら、日本人の子どもが鎌を持って稲を刈っていく様子が印象的だった。

 

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子どもにとっては、言葉の壁もなんのその!

 
 

稲が刈り取られ田んぼの土が見えてくると、今度は泥の中を走り回ったりカエルを捕まえにいったりこの環境を存分に楽しんでいた。参加したお母さんは「泥んこになるなんてマンションでの生活ではさせてあげられないので、ここに来ると自由にさせてやるんです。春の田植え体験にも来たのですが、田んぼにダイブしちゃって。お着替えが大変でした(笑)」聞けば、もう何度も参加しているとのことだった。

 

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農家さんから稲束(いなづか)の結び方を教わる。

 
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鎌を使うのも生まれて初めて。

 
 

「家族で楽しみながら参加することで、親子の間のコミュニケーションを深めるきっかけにもなれば」とバハラムさん。Peace&Nature では、田植えや、玉ねぎの苗植え、そして稲刈りと、年間を通してさまざまな農体験プログラムを行っている。

 

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虫取りに夢中になる子どもたち。

 
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また次も来たい!

 
 

( 2015 年 9 月 26 日に取材 )

 

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