「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

ボリュームたっぷりのから揚げ定食や親子丼、新鮮な魚を使った日替わり定食などがワンコインの500円で食べられる、竹駒食堂。働くのは料理上手の元気なお母さんたちと店長の藤田賢一さん（左）だ。平均年齢は65.8歳。地域交流の拠点を作ろうと、神奈川県逗子市の市民団体の支援を受けて2012年10月に開業した。「最近では復興工事の作業場の人たちが毎日来てくれるようになりました。ここでの食事が一日で一番楽しみだって。そう聞くとがんばっちゃいますね」と佐々木仁子さん（左から２人目）。安く提供できるのは、自分たちの自家菜園で作った野菜や漁師に格安でわけてもらった魚などを使っているから。地元の人の利用も徐々に増えてきた。「なんてったって、最初のメンバーがだれもやめずに続けてこられたのがうれしい」と泉登実子さん（右端）は言う。今後、ここでマーケットなどのイベントなども行っていきたいと話す。陸前高田に笑顔が戻ってくること。それがお母さんたちの夢だ。