「福井人」
福井地方の人々に出会う旅

海女が採ったわかめを、天日干しし、ご飯にふりかけて食べる。磯の香りが口いっぱいにひろがる、三国に昔から伝わる食べ方だ。この粉わかめを、1930年に「もみわかめ」と名付け、瓶詰めにして販売したのが波屋だ。前波明博（まえばあきひろ）さんは三代目。大学卒業後、輸入品を扱う食品卸売会社に就職し、商品の選び方を学んだ。その経験を生かし、他店にはない福井の名産を揃える。「新製品にはアンテナを張っていますね。食べるのが大好きなもんで（笑）」。三国の甘エビを使った商品開発にアドバイスしたりとアイデアマンの一面も。近い将来、「もみわかめ」を超える大ヒット商品が生まれるかも!?