三陸人 no.63
坂本 正人
気仙沼復興商店街。週末はイベントを開催していることも
観光バスのツアー客が多く訪れる南町紫市場。54もの店が並ぶ。ここがオープンするまで紆余曲折があった。発起人は歯科技工士の坂本正人さん。父親の実家が南町で割烹を営んでいて、商店街はホームグラウンド。震災で南町が壊滅的になり、明かりが消えた。悲しかった。紫神社に集まり、話し合いを重ね、参加者を募り、青空市を始めた。参加者がどんどん増えていった。異なる業種を集めた商店街を目指し、12月に南町紫市場が完成。「これから観光客が確実に減る。勝負はこれから」。坂本さんは集客の見込めるイベントを企画し、走り回る毎日だ。