「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

三陸人 no.32

まち中に菜の花を植えて 災害に強いまちをつくる

山田 周生

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天ぷらなどの廃油からバイオディーゼル燃料を生み出す機械。山田さんのお手製だ

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収穫した菜の花と菜種油を使った料理をもてなす「菜の花青空レストラン」を開催


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30年近く、アドベンチャースポーツなどの取材を行っているフォトジャーナリストの山田周生(しゅうせい)さん。アマゾンやヒマラヤといった秘境を訪ねるたびに、自然環境の変化を実感していた。宇宙レベルで地球を見たとき、二酸化酸素を増やさず、廃油などを再利用できる、バイオディーゼル燃料(以下BDF)にいきあたった。BDFのみを自動車の燃料に使用し、向かったのは技術の最先端であるヨーロッパ。パリ・ダカールラリーに出場し、入賞。BDFの品質をさらにテストすべく、世界一周旅行へ。2011年3月11日は岩手県花巻市に滞在していた。震災直後、BDF車は支援物資を運ぶために大活躍。「花巻にいたのも何かの縁」と山田さん。現在釜石市で取り組んでいるのは“菜の花大地復興プロジェクト”だ。菜の花を植えて油を穫ることで、燃料や電気を自給でき、災害に強いまちづくりにつながる。近い将来、この地が再生可能エネルギーを学べる拠点となることが山田さんの夢だ。

バイオディーゼルアドベンチャー

WEB:http://biodieseladventure.com