「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

街の中心部は壊滅状態だった大槌町。保育士である芳賀カンナさん（左から２人目）は、生まれ育った吉里吉里地区が瓦礫の山になり、道行く人がうつむいて歩いているのを見て、「足を止めて腰かけられる場所が必要だ！」と思った。県の復興支援事業を活用して、2011年８月に仮設食堂「よってったんせぇ」をオープン。料理をするのは長年ワカメ養殖漁業に関わる浜のおかみさんたち。人気メニューは大槌でとれた肉厚のワカメを使ったラーメンだ。春には新ワカメのしゃぶしゃぶも登場。今では地元の人からボランティア、観光客までが訪れる、憩いの場だ。