「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

三陸人 no.9

新名物、南部鮭冷燻で 宮古の鮭に付加価値を

佐々木 信男

冷燻製

南部鮭冷燻 1パック¥350

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低温の煙で鮭を燻す様子


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塩蔵(えんぞう)した南部鼻曲鮭(はなまがりさけ)を、極寒の環境(-20度)のなかで広葉樹のチップを使ってじっくりと燻す。できた冷燻(れいくん)の鮭はまるで生ハムのようにしっとり、旨味が口いっぱいに広がる。調味料は塩しか使っていないなんて驚きだ。南部鮭冷燻の生産者、佐々木信男さんは、「ナラ、栗、ケヤキなどの広葉樹には、食材をおいしくさせる成分と保存力を高める成分が120種ほどある」と話す。元宮古市の職員。退職して今は鮭冷燻の職人として、小さな燻製庫で日々作業に打ち込む毎日だ。「宮古の鮭は日本一うまい!冷燻で鮭の付加価値を高めたい」。