「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

三陸人 no.84

「女川を照らす光になりたい」 トレーラーハウス宿泊村の女将

佐々木 里子

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部屋のタイプは写真のロフトタイプと普通のタイプがある

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ピンク、ブルー、グリーン……カラフルなトレーラーハウスが目に楽しい、宿泊村「エルファロ」。運営する女川宿泊村協同組合理事長の佐々木里子さんの実家は、アットホームな家族経営の旅館だった。結婚で一度は女川を離れるが、実家を手伝うために戻ってきた。しかし津波で旅館と実家、両親までも失ってしまう。「なくしたものが大きすぎて無気力になってしまった。このままだと子どもたちに申し訳ないと、旅館再開を決意しました」。ほかの3人の旅館オーナーと女川町宿泊村協同組合を設立し、2012年12月にトレーラーハウスを利用した宿泊施設を開業することに。女性の視点で選んだ、シックなインテリアの客室は評判だ。エルファロとはスペイン語で灯台という意味。「さまざまな人たちの支援=“灯火”に導かれてここまできた。まだ小さい明かりだけど、女川を、そしてほかの被災地を照らしていって、いつか大きな明かりになればうれしい。東北の元気は日本の元気につながると思うんです」。

トレーラーハウス宿泊村 エルファロ

住所:宮城県女川町清水町174
電話:0225–98–8703
チェックイン/アウト:15:00 / 10:00
料金:1泊朝食付 ¥6,300〜
アクセス:女川駅から車で5分