三陸人 no.81
谷地田 けい子
お店に入ると「こんにちわぁ!」と元気いっぱい迎えてくれるのは、店長の谷地田けい子さんだ。震災前は海のそばにあったという「手造りパン工房パオ」。店は全壊したが、同年の12月に石巻駅前の「立町復興ふれあい商店街」で営業を再開した。店内にいるとひっきりなしにお客さんが訪れ、「生ゆばパンある?」と声をかける。「あらーっ、さっき終わっちゃったのよ」と谷地田さん。生ゆばパンは生湯葉を50%も練りこんだという贅沢な食パンだ。食感はふわふわしっとり、シルクのようだ。「このパンを買いに全国からお客さんが来るようになった。悪いことの後にはいいことがあるんだなぁって。みなさんにお会いできて幸せ。明日もがんばらなきゃって思う」。なんと最近までごはん党だった。「パン屋なのにね!でも今は生ゆばパンにはまってます」。こんなチャーミングな谷地田さんに会いたくて、お客さんがリピートするのだと納得。生ゆばパンは予約がおすすめだ。
住所:宮城県石巻市立町2–6–23
石巻復興ふれあい市場NO11
電話:0225–96–4770
営業時間: 9:30〜17:00
日曜日10:00〜17:00
料金:生ゆばパン2斤¥2,100
※石巻屋のサイト(http://ishinomakiya.com/pao/)でも購入可
アクセス:石巻駅から徒歩5分