地方の人々に出会う旅

新宮人 special no.10

新宮偉人の「実話集②」 西村伊作

isaku
 

建築家、芸術家など多才な面を持つ文化人、教育者。新宮市が誇るイケメン。

大正時代に水洗、ボイラーの熱を利用した床暖房、炭を使った下水処理も考慮した家を建築。

与謝野鉄幹、晶子夫妻や石井柏亭などさまざまな著名人と交流を持つ。

文化学院創設者。叔父は大石誠之助。

電気よりガス灯?

明治時代から新宮市は都市部からの交通は不便だったが、実はこの街は、電気・電話の整備が早かった。

しかし、当時は電圧が下がるとすぐに電気が消えてしまうため、伊作は電気会社とよくけんかをしていて、結局ガス灯を導入した。

時代の先端を行く男!でもメンタルは・・・・

自動車がなく自転車が珍しい時代、西村伊作と佐藤春夫は自転車を活用していた。現代で言うと超高級車のようなもの。

西村伊作は自転車で新宮から和歌山市まで本を売りに行った。その道中、古座の浜辺で網繕いをしていた人に「自転車に乗って本を売るなど金持ちの道楽だ」と言われ、あまりにも正論だったために伊作は大きなショックを受けた。本を売りに出た理由は、何か変わった事をしたかったからだそう。

時に自分を見失う男だった。

冴え渡る雄の本能 男気溢れる尻フェチ

妻・光恵との結婚を決めた理由は、お尻を見たときに子どもをたくさん産みそうだと思ったから。そして、9人の子どもたちに恵まれ実際に子だくさんとなった伊作だった。

雄の本能に狂いのない男だった。

伊作と警官とオートバイ

1910年(明治43年)11月24日 西村伊作は大逆事件の被告として捕らえられている叔父の大石誠之助に会いにオートバイで東京を目指す。船にオートバイを積み、航路神戸に向かった。

到着して大阪に数日滞在した後、オートバイで東京へと向かう。途中で警官に捕まるが、警官の自転車がパンク。伊作がオートバイで自転車を牽引。現実は厳しく、あえなく逮捕。

憎めない金持ち伊作、愛すべき金持ち伊作。

西村伊作についてもっと詳しく知りたい人は、自伝「我に益あり」を要チェック。

楽しい人生の教科書にぜひ。

お話くださったのはこの方!  佐藤春夫記念館 辻本雄一館長

新宮市の偉人や文化についてもっと知りたい方は、佐藤春夫記念館へ。

辻本館長の話はおもしろい。

佐藤春夫記念館

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新宮市魅力発信女子部 一同