「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

三陸人 no.54

出船おくりで復興を! つばき会で女性たちを束ねる

髙橋 和江

DSC_1056_つばき会 のコピー

髙橋さんが働く
「御誂京染たかはし」ののれん

DSC_1733_つばき会

さんま船を見送る気仙沼つばき会の様子


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「気仙沼つばき会」は女性の視点から気仙沼の観光を考えるために2010年に結成された会だ。会長の髙橋和江さんは、「御誂京染(おあつらえきょうぞめ)たかはし」の若女主人。活動はさまざまだが、最初に行ったのは出港する漁船を見送る「出船おくり」を観光客と行うという試みだ。震災前年の5月に第一回を行ったところ、集まったのはなんと300人!「大盛況でした。観光客はもちろん、船員さんも喜んでくれて」。今では気仙沼の新しい観光名物となっている。「つばき会のみんなはここが大好きで、“いいところだねー”って言って欲しい一心なんです」。震災では髙橋さんの店も浸水。しかし、数日後、「着物を洗って欲しい」という客が次々に来店した。店の軒先で着物を預かり、泥をとり水で手洗いして、京都の業者に送った。その数2500点以上。「着物に詰まった思い出を大切にしている人のなんと多いことか。日本人って素晴らしいです」。今後は、震災を教訓としたまちづくりをしていかねば!と髙橋さん。その決意は固い。

御誂京染たかはし

住所:宮城県気仙沼市神山12-18
電話:0226-23-1457
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日
アクセス:気仙沼駅から車で10分