「三陸人」
三陸地方の人々に出会う旅

三陸人 no.7

人里離れた集落、タイマグラで 自然とのつきあい方を見つめる

奥畑 充幸・陽子

いえ

戦後の開拓地に建てられた農家の建物を改装

パクチー

春菊を使ったさっぱりサラダ

家

自家製味噌を塗ったおにぎり

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奥畑さんの趣味は石収集


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早池峰山麓の集落タイマグラ。アイヌ語で「森の奥へと続く道」という意味だとか。現在、民宿フィールド・ノートを営む奥畑充幸さんは26年前、大阪から移り住んだ。「廃村かと思ったら、裏にじいちゃんとばあちゃんが住んでいた」。自然とのつきあい方を見つめられる場所を探していた奥畑さんにとって、ここは楽園だった。民宿をはじめるにも最初は電話がなくて、連絡手段は電報と手紙だったとか。常連客だった山代陽子さんと結婚、3人の息子に恵まれた。山の暮らしの師であったじいちゃんとばあちゃんは他界したが、奥畑さんの弟夫妻や両親も移住してきて、今では4世帯が集落に住む。水は湧き水を引き、風呂は薪で湧かす。味噌もパンも手作りだ。「お金がなくても、山や海の恵みがあれば食べていける。世の中の“それがないと生きられない”と思われている大半はなんとかなる」と奥畑さん。地球環境に負荷をかけず、自然と共存する暮らし。気付かされることがここにはある。

民宿フィールド・ノート

住所:岩手県下閉伊郡川井村江繋タイマグラ
電話:0193-78-2888
アクセス:宮古駅から車で1時間10分
チェックイン/ アウト: 16:00 / 9:00
料金:1泊2食 大人¥6,000

   小・中学生¥1,000