地方の人々に出会う旅

新宮人 no.19

おかあさんや子どもたちにやさしい町づくりを目指して ─ 保育事業団体の女性代表

川嶋 ひとみ

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子育てサポートキッズクラブで、子どもと公園で昆虫採集。そのほか絵本の読み聞かせをしたり、工作をしたり遊びのアイデアはいろいろ。

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「乳幼児の命を守る会」の活動の一環。川嶋さんは、読み聞かせのサークル「おはなしの玉手箱」のメンバーでもある。


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子育てサポートキッズクラブの代表を務める、川嶋ひとみさん。

 

市や企業などが企画した講習会や講演、冠婚葬祭の会場などへの派遣や個人からの依頼で子どもを預かる、保育事業団体だ。

 

「キッズクラブが発足した2001年には、幼稚園、保育園以外に託児所がなかったんですね。乳幼児を持つお母さんは、病院や美容院、行きたい講習会のお知らせがあっても出掛けることができなかった。幼稚園や母子推進員会の仲間たちと相談をして、子育てサポートキッズクラブを立ち上げることになったんです」。

 

メンバーは現在18人で平均年齢は約60歳。「メンバー皆さんが素晴らしくて、会計が得意な人、慎重派の人、お笑い担当などさまざまな個性の方々がいます。私は後先を考えず突っ走ってしまうタイプなんですが、皆さんに助けられていますね」。メンバーに共通しているのは子どもが大好きだということ。それぞれが仕事に生きがいを感じ、子どもを預かっている数時間の間、まるで孫が来たかのように楽しみながら接しているそう。メンバーの自宅で預かるので、アットホームな雰囲気もキッズクラブの特徴的なところだ。

 

「この仕事を通じてそのほかの子育て支援団体とも知り合い、2013年に“乳幼児の命を守る会”を発足しました。2011年の紀伊半島大水害の時に断水になり、ミルクが作れなくて困ったお母さんたちがたくさんいたんです。その時の経験をもとに、飲料水の備蓄や非常袋の準備をしておくことなど、災害時の対策の啓発などを行っています」。

 

「子ども中心の仕事ですが、子どもたちからはパワーをもらっていますね。毎日が楽しいです」と川嶋さん。お母さんや子どもたちにやさしい町を目指し、奮闘している毎日だ。

 

子育てサポートキッズクラブ

住所: 新宮市野田1-1

新宮市ボランティア・市民活動センター内

電話:0735-21-2760

「地域の魅力的な人々に会いに行く」をテーマに、
各地域に住まう人々をフィーチャーしたガイドブック、
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新宮の魅力的な“女性”に会いに行く
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女性の活躍に注目が集まる昨今、熊野信仰の歴史息づく
和歌山県新宮市を舞台に、ほかの地域にはない特色を
前面に打ち出したコンテンツを、市民、行政職員が
一体となって創造していきます。

「新宮人」プロジェクトのこれからに、ぜひご注目ください。

新宮市魅力発信女子部 一同