地方の人々に出会う旅

新宮人 no.2

自称「日本一小さな観光協会」で新宮を盛り上げる ─ アーティスト

平野 薫禮(ぐれ)

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農作物のシカ除けのために作った龍のかかしのイメージラフ。夜になるとピカピカ光り、シカが驚いて逃げるという仕掛け。現在は熊野川町田長「かあちゃんの店」前に設置。

2015/11/15  0:34

新宮名物、サンマの丸干しをモチーフにしたオブジェ。冬の間、新宮駅構内に展示され、注目を集めた。

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写真のサンマ寿司のほか、茶がゆ、めはり寿司、しび(マグロ)、サンマ丸干しといったジオフードTシャツをデザイン。


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嶋津は三重県と奈良県の境目にあり、和歌山県には隣接していないけれども新宮市熊野川町の一部という場所。高齢者ばかりの限界集落で、店もなければ自動販売機もなく、移住できるような土地もなかった。

 

平野薫禮(ぐれ)さんの夫の皓大さんは故郷であるこの土地に戻ってきて、「ふるさとを残すために何が出来るだろう」と考えた。気が付いたのは、「ここは川が美しく、鮎も獲れる。山があり、巨木もある。夜空もきれいで、まるで大きなレジャー施設のようなものじゃないか」ということ。

 

この美しい嶋津を好きになってくれる人を増やしたいと、2011年8月27日に自称・日本一小さな観光協会「嶋津観光協会」を設立。山の上の絶景ビュースポットのツアーなどを行い、新聞やラジオで取り組みが紹介された。

 

しかし、わずか1週間後に紀伊半島大水害で被災。自宅が一階の屋根まで濁流にのまれ、服や思い出の品など多くのものを失った。

 

「その時、親戚やボランティアの方などいろんな人たちに助けてもらいました。遠くはスイスからも援助が届いた。皆さんへの感謝の気持ちを新宮市の活性化に関わることで示したいと思ったんです」。

 

かつて嶋津は山から木を切り出し、筏にして川に運び、新宮の貯木場へと運んだ。その時、筏師が通っていた「嶋津の筏師の道」を中心に皓大さんが整備し、その後、ジオサイトに認定。嶋津観光協会として、積極的に地元のツアーを行い、認知度が高まってきている。

 

アーティストであり、デザイナーでもある薫禮さんは、郷土料理を地元の人が自慢できるよう、サンマ寿司やめはりずし、茶がゆをモチーフにしたジオフードTシャツをデザイン。「観光客に興味をもっていただければ」とサンマの丸干しや鮎のオブジェを、新宮駅構内で展示するなどしている。

 

「生まれ育ったのは愛知県ですが、夫の実家のある新宮が今私の住むところですから。子どもたちのためにも自慢の場所にしていきたいと思うんです」。

平八工房/嶋津観光協会

住所:新宮市熊野川町嶋津57 
電話:050-7001-5299
WEB:嶋津観光協会

参考:南紀熊野ジオパーク

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新宮市魅力発信女子部 一同