新宮人 no.15
仲 道子
自家製のあんこと柑橘の「ジャバラ」シロップをかけた、ジャバラ金時\600。酸味と苦み、あんこの甘みのハーモニー。
ファンの多い、いちごミルク\350。どこか懐かしい味わい。
50年以上の歴史が刻まれた看板が目印。
小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い層に愛されている、新宮名物のかき氷屋さん、仲氷店。地元の人はもちろん、北は北海道から南は沖縄まで全国から人が訪れ、夏の暑い日には200人以上が来店し、大にぎわいとなる。清流・古座川の清水から不純物を取り除き、3日間かけてゆっくりと凍らせた純氷を使ったかき氷は、「氷がフワフワで、口の中でさっと溶けておいしい!」と評判だが、極薄く削ってこの絶妙なフワフワ感を生み出しているのが、仲道子さんだ。
氷の卸売り店を営んでいた夫の充紀さんと結婚する前から駄菓子屋さんでかき氷を削っていたというキャリアは筋金入り。氷と氷の間に空気が入るように軽く盛っていくため、ふんわりするのだとか。「氷を食べるとキーンとなるっていう人も、うちのはキーンとならんと喜んでくれるよ」と充紀さんは言う。いちご、メロン、ピーチ、ゆずなど自家製の11種類のシロップを作っているのも道子さんだ。人気商品の一つ、北山村特産の柑橘「ジャバラ」を使ったシロップは、酸味と甘みの中にほんのり苦みがあるのが特徴。「口の中がさっぱりするってね、大人の人が好きだわね。あんこを乗せるとまたおいしい」と道子さん。「でもね、私はなーんにもかけずにかいた氷だけで食べるのが好きなんです(笑)。おいしい氷の味が分かるからね」。
お店に来る子どもたちの顔をみんな覚えていて、「あんた、久しぶりだね。元気にしているの?」と声を掛けてあげる。その一言一言がとってもあたたかい。
「かき氷は絶対に仲氷店じゃなきゃ」という新宮人が多いのも納得だ。
「地域の魅力的な人々に会いに行く」をテーマに、
各地域に住まう人々をフィーチャーしたガイドブック、
Community Travel Guide(コミュニティトラベルガイド)
新宮の魅力的な“女性”に会いに行く
Community Travel Guide
「新宮人」
は、書籍版コミュニティトラベルガイドの世界観を踏襲しながらも
「地域で働く、地域に住まう“女性”」で構成される
新宮市魅力発信女子部が「地域で活躍する魅力的な“女性”」に
フォーカスし、オンラインガイドブックを制作、発展させていく
プロジェクトです。
新宮人で紹介している女性たちは、新宮市魅力発信女子部のメンバーが
推薦した約200人から、魅力的な女性を選抜し掲載しています。
その女性たちの暮らしや働き、語らいから、
新宮のことを知ってもらいたい
新宮にお越しいただきたい
そんな思いをぎゅっと詰め込みました。
女性の活躍に注目が集まる昨今、熊野信仰の歴史息づく
和歌山県新宮市を舞台に、ほかの地域にはない特色を
前面に打ち出したコンテンツを、市民、行政職員が
一体となって創造していきます。
「新宮人」プロジェクトのこれからに、ぜひご注目ください。
新宮市魅力発信女子部 一同