地方の人々に出会う旅

新宮人 no.14

熊野の想いを香りで届けたい ─ 記憶に残る「おもてなし」

竹原 真奈美/堀 由起

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杉の葉をカットする竹原さん(右)と堀さん。今まで材木用に切り倒され、破棄されていた木の葉を利用している。

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「熊野の香り」シリーズ 熊野杉Shibahara
木箱入りアロマオイル 2,600円(税込) 内容量 5ml
材料を調達し、カットし、抽出窯に投入して抽出、それを瓶詰めして完成。1本のアロマオイルができるまで、実に16時間かかる。木箱は地元の木を使った熊野の職人により作られたもの。


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竹原真奈美さんが、アロマケアの店「m’affably」をオープンしたのは2006年のこと。アロマを使ったケアをする中で、「天然と言われるアロマオイルが、同じ植物でもなぜいつも同じ香りで、同じように売られているのか?また、世の中には人工的な香りが多数存在する中、天然100%の香りの良さを伝えるためにはどうしたらいいんだろうと思っていた。」と竹原さん。「天然の香りを伝えたい!そう思ったとき、ここ熊野は植物がいっぱい!この自然豊かな熊野の香りを知ってもらいたい」と想いが増し、やりたい気持ちをスタッフの堀由起さんに伝えた。

 

「香りを抽出するのに何千万もの高額な機械が必要だということが分かって。夢のまた夢だなと思いましたね」と堀さん。けれども竹原さんはあきらめなかった。わかやま産業振興財団の農商工連携ファンドを利用し、資金を調達。ずっと小型で安い抽出の機械も見つかった。

 

熊野川町森林組合代表理事組合長の田中多喜夫さんに山を案内してもらって驚いたのは、杉の木の種類だけで何種類もあること。芝原(しばはら)、よしべえ、さんご、雲外(うんがい)、山口、中源(なかげん)、クロ…、全部、杉の名前だ。いろんな杉の葉を抽出し、芝原のもつフルーティな柑橘の香りに魅了された。今では、杉の香りに加え、熊野ヒノキやクロモジなども登場。季節により、ニッキの木やポンカン、ゆずなども少量抽出している。どれもまじりっけなしの天然100%で、さわやかな香りが気持ちをリラックスさせてくれる。

 

「熊野の香りを通して、”熊野”そのものを感じてほしい」と竹原さんと堀さん。

 

熊野古道大雲取越出入口近くに工房もオープンし、アロマを抽出する体験ツアーなども企画中だ。

m’affably(エムアファブリー)

住所: 新宮市緑ヶ丘3-1-29

電話&FAX:0735-22-0662

営業時間:10:00-19:00

休業日:火曜定休

WEB:http://m-affably.com/

e-mail:info@m-affably.com 

facebook:www.facebook.com/maffably 

「地域の魅力的な人々に会いに行く」をテーマに、
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プロジェクトです。

新宮人で紹介している女性たちは、新宮市魅力発信女子部のメンバーが
推薦した約200人から、魅力的な女性を選抜し掲載しています。

その女性たちの暮らしや働き、語らいから、
新宮のことを知ってもらいたい
新宮にお越しいただきたい
そんな思いをぎゅっと詰め込みました。

女性の活躍に注目が集まる昨今、熊野信仰の歴史息づく
和歌山県新宮市を舞台に、ほかの地域にはない特色を
前面に打ち出したコンテンツを、市民、行政職員が
一体となって創造していきます。

「新宮人」プロジェクトのこれからに、ぜひご注目ください。

新宮市魅力発信女子部 一同