地方の人々に出会う旅

新宮人 no.4

人がつながる ─ サンサロカフェの女性オーナー

宇澤 聡子

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もともと純喫茶だったところを改装。壁紙を貼り、世界中を旅して集めた小物を飾り、ほぼ手作りで内装を手掛けた。

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アフリカンバンドや那智勝浦町出身のブルースミュージシャン濱口祐自さんなどもライブを行った。聡子さんの夫の利久さんもバンドマンでギタリストである。

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ヒマラヤのスパイスを使った、3種類の本格的なカレー。野菜はすべて熊野川町産。

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ノニや生カカオ、麻炭、バナナ、豆乳などが入った、サンサロスペシャルスムージー。添加物は一切使わず、安心安全な食材を使った料理、お菓子が中心。


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熊野川町のサンサロカフェは、ベジタリアンメニューもあるカフェ。オーナーは、大阪のアパレル会社でファッションデザイナーをしていた宇澤聡子さん。もともと和歌山が大好きで、釣りが趣味だった夫の利久さんと息子の永吉くんと休みになると遊びに来ていた。

 

「リフレッシュする場所として訪れていましたから、将来、住むとは予想していませんでした。ただ、東日本大震災があり、原発の事故もあって、自分の人生を考え直す時かなと。何がしたいのかと自問自答して、自分は子どもと一緒に自然のなかで生活がしたいと気が付いたんです」。熊野川町に来た時に、「すぐ住める場所があるよ」と地元の友人に教えてもらい、とにかく一度住んでみようということになった。

 

「当時8歳だった息子が学校になじめるかが心配だったので、地元の小学校にお願いして、1週間、お試し入学してみたんです。そしたら一日目から友達ができて、“住んでもいいよ”って」。

 

2013年に家族で移住。アルバイトなどをしていたところ、ご縁があってサンサロカフェの空間を貸してもらえることに。移住者に対する起業への支援金制度を利用し、地元の新鮮な野菜を使った無国籍料理を出すカフェを2015年4月にオープン。3カ月後の7月に台風11号で水害にあい、店の一部が浸水したが、近所の人たちが駆け付けてくれた。「どうしていいのか分からなくて呆然としていたところ、いろいろな方々に助けてもらいました。店に流れ込んだ泥などをかき出してくれて、ありがたいなぁって」。

 

昼間は不定期で聡子さんが講師を務めるヨガ教室や、友人が主宰するヒマラヤのスパイスカレーの料理教室、映画上映会などを開催。月一回はレゲエやジャズ、アフリカンなどのコンサートを行う、ライブハウスに変わる。

 

「いろんな人たちの発表の場としても。この場所をきっかけにどんどん人がつながっていくのがうれしい。毎日がとても充実しています」。

サンサロカフェ

住所:新宮市熊野川町日足878-1
電話:0735-30-0701
営業時間:金・土 AM12:00~PM4:00

休業日:不定休

そのほかの日は要予約。

貸切パーティーやケータリング、

お弁当あり。

WEB:サンサロカフェ

Facebook:Sansaro Cafe

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新宮市魅力発信女子部 一同