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竹内知恵利さんは5歳から日本舞踊を習い、新宮市の伝統芸能大会などには必ず登場する舞踊の名手で、平成29年9月からは若柳流名取「若柳吉蓉亀」として活動。

「若い世代にとって、踊りといったらダンスですからね。古き良き日本舞踊がもっと注目されるといいなと思います」。

魅力発信女子部の発足当初からのメンバーでもある竹内さん。まちの魅力を発信をするアイデアとして、女性がハイヒールを履いて競争する「新宮ハイヒールラン」を企画。女子部メンバーと地域の人達で協力しながらこのユニークな企画に取り組み、会場の仲之町商店街は当日多くの人で賑わった。

さまざまな活動に携わり「新宮を女性が楽しめるまち、また来たいと思ってもらえるようなまちにしたい」と考えていたところに、「ホテル経営」の話があった。

「新宮に来て安心して泊まれる場所を提供したい。」

「できるだろうか？」という不安より、「やろう！」という思いのほうが強かったという。これまでの活動を通してできた仲間の支えもあり、彼女に代表者として挑戦していくことを決意させた。

そして平成30年1月、母と一緒に彼女の思いを込めたホテル「グランホテル」をオープン。

「ここにまた来たい」と思ってもらえるような“おもてなし”を心掛けている。スタッフの明るい接客も評判が良い。

ホテル周辺には飲食店が多いため、初めて新宮を訪れる人にも地元のお店を楽しんでもらえるよう、ロビーには近隣飲食店マップと各店舗のメニューを設置。

自転車の貸し出しも行っているので、ホテルで“新宮の魅力”を聞いて散策を楽しんでみては。