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西谷さんは、新宮市を中心に開いているヨガ教室「Yoga ArboR」主宰のヨガインストラクター。

自然豊かな熊野川町で育った西谷さんは「人に豊かな生活を提供したい」と、東京でインテリア関係の仕事に従事。時には天気も分からず忙しく過ごす中で「自分の思う豊かさは本当にこれだったのか」と考えるようになったという。

そこで趣味の一つだったヨガに集中したところ、体や心の内側から満たされるのを感じ、次第に「これこそが本当の豊かさなのでは」と考えるようになった。

「ヨガとは何か」の200時間の講習を受け、全米ヨガアライアンスの資格を取得。横浜のスタジオで数年指導したあと、熊野川町に戻り、教室を開いた。

教室は、屋内で行う通常のヨガから、サップヨガ（ボード上の水上ヨガ）、滝ヨガ、お寺ヨガまで様々だ。帰郷した時は、教室の受講者が集まるか不安だったというが、今では地元の人たちから県外の人まで、男女問わず人気を博している。

特に海や滝など自然の中で行う「外ヨガ」は、解放感だけでなく熊野の魅力も感じられ、県外からわざわざ来る人が多いそうだ。

人気の理由は多彩なヨガだけでない。西谷さんのおだやかな人柄も魅力の一つだ。彼女の優しいよく通る声は人をリラックスさせてくれる。

「ヨガは体を整えるだけでなく心も整えてくれるんです。心が豊かになることで豊かな生活、幸せになる。人を幸せにする方法を人に伝えられることが喜びです。哲学から心理学、解剖学など幅広い分野に関わっていて、学びたいことがどんどん増えてくるんです！」

日々ヨガの知識を深めている彼女は今、修験道に興味があるという。いわく修験道の修行や教えはヨガに通ずるものがあるのだとか。

今後、さらに広がっていく西谷さんのヨガの世界。

興味がある方は、彼女の人柄に触れ、ぜひ体験して欲しい。