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書籍版「福井人」、好評発売中!

community travel guide 第二弾!〜福井人みんなでつくった、福井県嶺北地方の人々との出会いを楽しむ旅のガイドブック〜

第二弾の舞台は「福井県嶺北地方」。福井県の県庁所在地である福井市を中心とした人口66 万人のエリアです。幸福度ランキングで47 都道府県中1 位の福井には(法政大学大学院坂本教授調べ)、「 福 」のあふれる暮らし、個性的で魅力的な生活をおくる人々があふれています。そんな福井の人々を紹介しようと立ち上がったのも個性豊かな「福井人」の皆さん。ワークショップでの福井人の企画に始まり、取材、撮影、そして執筆、さらには資金調達まで「福井のためになにかがしたい!」というあつい想いを持ったみなさんと一緒に「福井人」を制作しました。

 

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「福井を旅する人の家になる」 脱サラDIYでゲストハウス

「はよ~帰ってきねの~」。福井駅裏でゲストハウスを営む森岡咲子さん。一般的な福井弁よりもさらに長い彼女の語尾の余韻には心からの情がこもる。福井への愛情と未来への期待を抑えきれずに大手ゼネコンを辞めてUターンを決意。福井駅近くのすてきな物件を見つけると、工具を片手に汗と弱音とその何倍もの笑顔をこぼしながらぬくもりの空間を作り上げた。「何もない」と見切って飛び出したはずの福井の魅力に気付かせてくれたのは「福井人」の仲間たち。「福井を旅する人のための家になる」。そんな思いを込めて建てたサミーズで生まれる出会いや交流が、新たな「福井人」を生む。

ご当地カクテルと福井の穴場情報をふるまうバーテンダー

肺がんという大病を経験したからなのか。はにかみつつも、達観したもの言いが個性的なCHARMY BARの佐々木将文さん(左)。「隠れ家としての福井の魅力をたくさん知っている」とのこと。お客さんと釣りツアーも構想中、大の釣り好きなConcent Bar 2ndの佐々木順一さん(右)は「県外の人と話すのは、その人の住む土地の魅力を聞けるし、逆に福井の魅力も伝えられるから嬉しい」と語る。2人からは競合ではなく共に蔵の辻を発展させたいという想いが感じられる。そんな2人を含む仲間でご当地カクテルも開発した。旅のはじめの情報収集とともにいかがだろうか。

40種類のお惣菜が食べ放題 おふくろの味を食卓に

40種類ものお惣菜が並ぶランチバイキングが大人気のじんべえ。毎日県内外から客が訪れ、表に行列ができるほどだ。その人気は、現役のお母さんたちが作る、さば味噌や昆布巻き、大学いもなど昔懐かしいおふくろの味。「織田家ゆかりの剣(つるぎ)神社の真ん前だしね。観光客や地元の人たちの交流の場にもなっていますよ」と店長の林多恵子さん。インターネットを駆使して、毎日メニューや日常のつれづれをブログやツイッターに書き込む、元気なお母さんだ。「遠くから食べに来てくれるのがうれしい。この間は東京からも来ていただきましたよ」と林さん。惣菜はお持ち帰りも可だ。

夫婦二人三脚でお客さんをいやす

にこにこと出迎えてくれる2人の佇(たたず)まいに、どこかほっとした気持ちになる。地に足をつけて生きてきた人だけが醸し出せる温かさがにじみ出ているせいだろう。お父さんの利春さんはそば打ちの名人。食事には必ず手打ちのそばがつき、これが何杯でもいける。お母さんの美智子さんは一見のんびりとしているが、実は新しいもの好きの行動派。2005年に築150年余の古民家で農家民泊を始めた。昔風の居間で一緒にちゃぶ台を囲むと、まるでおばあちゃんちに里帰りした懐かしさ。夜の「一杯お付き合い」にはお父さんの笑顔が1割増になること間違いなし。